2025.08.06
デンタルフロスのやりすぎは危険?歯周ポケットが深くなるかも解説
歯磨きのときに、デンタルフロスを使っている人も多いのではないでしょうか。
デンタルフロスをやりすぎるとどうなるか、こちらのような不安な声をよく聞きます。

デンタルフロスをやりすぎると、歯周ポケットが深くなるって本当?

デンタルフロスって1日に何度もしていいの?

デンタルフロスってどれを使えばいいの?
この記事では、デンタルフロスのやりすぎの危険性をお伝えするとともに、デンタルフロスの使い方について詳しく解説しています。
デンタルフロスをお使いの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
デンタルフロスと一緒に自分に合った歯磨き粉も重要!
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デンタルフロスのやりすぎは良くない?適切な頻度を紹介
デンタルフロスは歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目である歯周ポケットを清掃するのに、とても便利な道具です。
しかし、デンタルフロスをやりすぎたり、使い方を間違えてしまったりすると、トラブルの原因にもなります。
こちらでは、デンタルフロスのやりすぎに関する危険性をご紹介します。
【歯周ポケットが深くなる?】デンタルフロスをやりすぎる危険性

デンタルフロスは誤った使い方をすると、歯周ポケットが深くなったり、歯ぐきに傷がついてしまう危険性があります。
デンタルフロスを使う時は、以下の点に気を付けましょう。
- 優しい力で行う
- 歯周ポケットに少し入る程度が目安
- ゆっくりと磨く
デンタルフロスを行う適切な頻度

デンタルフロスは1日1回、寝る前に使うことをおすすめします。
就寝中は口の中の菌が繁殖しやすいため、寝る前にプラーク(歯垢)を丁寧に取ることが大切です。
プラークは2~3日で石灰化して歯石に変わってしまうので、1日1回は磨き残しがないように、デンタルフロスを使いましょう。
デンタルフロスの種類と選び方
デンタルフロスは、たくさんの種類が市販されています。
こちらではデンタルフロスの選び方についてご紹介するので、参考してみてください。
デンタルフロスの種類

デンタルフロスには大きく分けて、糸ようじタイプと、フロスを指に巻いて使うタイプの2種類あります。
更に、フロスの太さ・素材・形態などにも違いもあり、それぞれ特徴があります。
デンタルフロスの選び方のポイント
デンタルフロスによって、使いやすさ、汚れの取れやすさ等が違います。
こちらでは、種類別にどんな人に向いているかみていきましょう。
糸ようじタイプ
フロスを指に巻いて使うタイプよりも、糸ようじの方が使いやすく簡単です。
初心者や不器用な方におすすめです。
- 糸ようじタイプの選び方
- Y型とF型:Y型は前歯、F型は奥歯や狭い場所に向いています。
フロスの太さ:細いものは狭い歯間にも入りやすく、太いものは汚れをからめ取りやすいです。
ヘッドの大きさ:小さいヘッドは、お口が狭い人やお子さん向きです。
フロスを指に巻いて使うタイプ
フロスを指に巻いて使うタイプは、使い方にコツがいります。
しかし、慣れると自由に糸を動かすことができるので、歯面に沿わせすく、汚れを取りやすいです。
- フロスを指に巻いて使うタイプの選び方
- フロスの素材:汚れを取ることを重視したい人はナイロン、歯間が狭い人はポリエチレン、力が強すぎることによる歯ぐきへのダメージを減らしたい人はポリエステルがおすすめです。
ワックスの有無:ワックスタイプは滑りが良いため使いやすく、初心者におすすめです。
フロスの太さ:歯間が狭い人は、細いタイプをお使いください。
テープ状:汚れを落としやすく、糸状のものと違って切れにくいという利点があります。
スポンジ状:歯ぐきに優しいので、力の強い人におすすめです。
デンタルフロスのやり方
指で巻いて使うタイプのデンタルフロスはコツがいるので、慣れるまでは使いにくいと感じる人が多いです。
こちらでは、デンタルフロスのやり方をご紹介します。
デンタルフロスのやり方の順序
デンタルフロスのやり方の順序をご紹介しますので、参考にしてみてください。

- フロスを40cm程度の長さに切ります。
- フロスの両端を左手と右手の中指にくるくると巻き付けます。
- フロスの長さが10~15cm程度になるように調節します。
- 親指と人差し指でフロスをつまみ、ピンと糸を張ってください。
こちらで、準備は完了です。
次は、歯間部を磨いていきましょう。

- 片方の手の指を歯の外側に、もう片方の指は歯の内側に入れ、フロスを歯間に差し込みます。
- 歯の面に沿うように優しい力で歯の表面にフロスを押し付けながら、上下に数回動かして磨きます。
- 両方の歯の側面を優しい力で磨きましょう。
この時、歯周ポケットにも少し入るように磨きましょう。 - 磨き終わったら、片方の手からフロスを外して、糸を抜きます。
- フロスの使った部分を避けて、次の歯間部を磨きましょう。
優しい力ですることが、歯ぐきを痛めないポイントです。
歯周ポケットの奥底まで入れようと思わず、痛みが出ない、少し入る程度を目指して磨きましょう。
難しい奥歯のデンタルフロスのコツ
デンタルフロスで奥歯を磨くのは難しいですね。
コツがいくつかあるので、ご紹介します。
奥歯の歯間にデンタルフロスが届かない人は、ぜひ試してみてくださいね。

- 大きな口を開ける
- 口の中に入れる指を人差し指のみにする
- 糸ようじのY型に変える
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デンタルフロスのやりすぎに関するよくある質問
デンタルフロスのやりすぎは、よくありません。
デンタルフロスのやりすぎに関する、よくある質問をまとめたのでチェックしてみてしてくださいね。
Q1. デンタルフロスをやりすぎると、歯の隙間が広がりますか?

デンタルフロスで歯が移動することはありません。
歯の隙間が広がったように感じるのは、こちらのような理由が考えられます。
- 歯ぐきがひきしまった
- プラークがなくなり、歯ぐきの炎症が治まることで歯ぐきがひきしまります。
その結果、歯に隙間ができたと感じる場合があります。 - 歯間部の汚れが取れた
- 歯間に詰まっていた汚れが取れたことにより、歯の隙間が広がったように感じることがあります。
どちらも、口腔内がキレイになり健康になった証拠なので、このままデンタルフロスをお使いください。
Q2. デンタルフロスは1日3回やってもいいですか?

デンタルフロスは正しい使い方であれば、1日3回使っても構いません。
プラークがきれいに取れ、虫歯や歯周病の予防になります。
しかし、強い力で歯ぐきを傷つけている場合は、歯周ポケットが広がったり、痛みや出血が見られることがあるので、優しい力でケアしてください。
Q3. デンタルフロスを通すと痛いときはどうすればいいですか?

デンタルフロスを通して痛い時は、無理して使う必要はありません。
歯ぐきに炎症が起きているときは、痛みや出血が見られることがあります。
汚れが溜まっている場合があるので、歯ブラシを丁寧に行う、歯間ブラシに変える等、痛みの少ない方法で歯磨きしてみましょう。
痛みがひかない時は、汚れや歯石が溜まっていたり、別の原因が考えられるので歯科医院での受診をおすすめします。