2025.08.14
エアフローの歯科での料金について|保険適用や注意点
近頃、エアフローを導入している歯科医院も増えてきました。
「エアフローをすると歯がキレイになる」と聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、エアフローについて、このような疑問の声もよく聞きます。

エアフローって高いんでしょ?

エアフローは保険適用ではないの?

エアフローには食事制限があるって本当かしら。
この記事では、エアフローの歯科医院での料金についてまとめました。
また、保険適用や注意点についてもご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
エアフローとは?

エアフローは、歯のクリーニングの一種です。
エアフローは、空気・水・とても細かいパウダーを歯に吹き付けることによって、歯の表面の汚れを取り去ります。
通常のクリーニングであるスケーリングやPMTCよりも、短時間で歯に負担をかけずに、プラーク・着色・バイオフィルムを落とすことができます。
エアフローが受けられる場所

エアフローによる歯のクリーニングが受けられる場所は、歯科医院です。
エアフローは歯科医師や歯科衛生士等の資格を持つ者が行う医療行為なので、エステサロンやその他の医療機関では基本的に取り扱えません。
エアフローがおすすめな人
エアフローがおすすめな人をまとめました。
こちらに、1つでも当てはまる人はエアフローがおすすめです。
- 歯の表面の着色が気になる人
- 痛みが苦手な人
- 短時間でクリーニングをしたい人
- 矯正中の人
- 歯周病を予防したい人
- 口臭予防をしたい人
エアフローは、従来のクリーニングであるPMTCと同様に、歯の着色やプラーク、バイオフィルムを除去することで、歯周病や口臭予防ができます。
さらに、PMTCより痛みが少ない、短時間で終わるなどのメリットがあります。
エアフローは、痛みに敏感な人や忙しい人に向いている、クリーニングです。
エアフローとクリーニングの違い
エアフローと従来のクリーニングについて表にまとめましたので、比較してみてください。
エアフロー | 従来のクリーニング | |
---|---|---|
クリーニングの方法 | パウダーと空気と水で歯の汚れを取り去る | 金属のチップを使うスケーリングや、ラバーカップやブラシなどを使うPMTCによって歯の汚れを取り去る |
時間 | 30~40分 | 45~60分 |
料金 | 自費診療が多い 歯科医院によっては保険適用 | 保険適用 |
痛み | 少ない | 痛みを感じることがある |
歯への影響 | パウダーなので歯に優しい | こすれたり、傷がつくことがある |
エアフローの料金相場
エアフローの料金相場についてまとめました。
エアフローはクリーニングの一種でも、自費診療の歯科医院が多いので従来のクリーニングよりも高額になります。
エアフローの料金相場は4,000円~7,000円
エアフローは自費診療で行っている歯科医院が多いので、歯科医院によって料金に差があります。
目安として、4,000円~7,000円のところが多いです。
エアフローとクリーニングの料金の違い

エアフローとクリーニングの料金の違いですが、クリーニングは保険適応されますが、エアフローは自費診療になる歯科医院が多いです。
保険適応になるクリーニングは3割負担の人で2,000円~3,000円程度ですが、自費診療になるエアフローは4,000円~7,000円と幅があり、歯科医院によって料金が異なります。
エアフローが保険適応になる場合は、従来のクリーニングと同程度の料金になります。
エアフローの注意点や禁忌について
エアフローには注意点や禁忌があります。
気を付けるべきことをまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
エアフローを受ける際の注意点
こちらでは、エアフローを受ける際の注意点をまとめました。
- エアフロー後はペリクルが剥がれている状態なので、2~3時間は色の濃い飲食物や刺激物を控える必要がある
- 知覚過敏の症状が出る場合がある
- 歯の表面の着色汚れは除去できるが、歯自体を白くできるわけではない。
- パウダーの感覚が、不快に思うことがある
エアフローが禁忌となる人
エアフローが禁忌の人もいらっしゃいます。
以下のいずれかに当てはまる人はエアフローはやめておきましょう。
- 重篤な呼吸器疾患・消化器疾患・腎臓疾患・心機能障害・肺機能障害のある人
- ナトリウム摂取制限が必要な人
- パウダーの香料の成分にアレルギーがある人
- 化学療法や放射線による治療中の人
- 妊娠中・授乳中の人
- 重度の歯周病がある人
エアフローのメリット・デメリット
エアフローのメリットとデメリットをまとめました。
比較してみましょう。
エアフローのメリット | エアフローのデメリット |
・短時間でクリーニングが終わる ・簡単に着色汚れやプラーク、バイオフィルムを落とせる ・痛みが少ない ・歯や歯ぐきへのダメージが少ない | ・自費診療の場合がほとんど ・エアフローを受けられない人もいる ・エアフロー後2~3時間は食事制限がある |
エアフローの大きなメリットは、短時間で患者さんの負担を少なく、歯をクリーニングできる点です。
従来のクリーニングよりも清掃効果も高いですが、自費治療のところが多いので、料金が高くなってしまう点がデメリットです。
エアフローの保険適用について
エアフローは自費診療の場合が多いですが、歯のクリーニングとして保険適用になることもあります。
ここでは、エアフローの保険適用について詳しく解説するので、参考にしてください。
エアフローは基本的には自費診療
エアフローは自費診療になる歯科医院が多いです。
基本的に、審美目的・予防目的の場合は自費診療になります。
エアフローが自費診療になるケース
・審美目的:歯の着色除去の目的など歯の見た目の美しさを追求する場合
・予防目的:口腔内の健康を維持する目的の場合
エアフローが保険適用となる条件
エアフローが医療行為として認められる場合は、保険適用になります。
エアフローが保険適用となるケース
・歯周病治療:歯周病のメンテナンスで歯面の清掃が必要な場合
・特定の医療目的:全身疾患などで、口腔内の清掃が必要と考えられる場合
保険適用で歯をきれいにしたいならまずクリーニングを

保険適用で歯をキレイにしたいならば、まずは従来のクリーニング(スケーリングやPMTC)をおすすめします。
しかし、いつでも歯のクリーニングが保険適用になるわけではありません。
保険適用のクリーニングをしてもらえるケースは、歯周病やむし歯など、口の中に問題があると判断された場合のみです。
歯周病の検査後、プラークの蓄積や歯石が見られる場合は、歯のクリーニングが保険適用となります。
エアフローに関するよくある質問
エアフローに関するよくある質問をまとめました。
エアフローを検討している人は参考にしてみてください。
Q1. エアフローは歯周ポケットの汚れも除去できますか?

エアフローは微細なパウダーを使って行うため、歯周ポケットの汚れも除去することができます。
微細なパウダーが歯周ポケットの内部に入り込み、空気と水の力で歯周ポケット内部をキレイにして、歯周病を予防します。
ただし、中には歯周ポケットへの使用ができないパウダーもあるため、詳細はかかりつけの歯科医院にてご確認ください。
Q2. エアフローはどのくらいの頻度で受けるといいですか?

エアフローは通常3~6ヶ月に一度のペースがおすすめです。
歯周病のリスクが高い場合や、着色が気になる場合は2~3ヶ月に一度のペースでも構いません。
Q3. エアフロー後にすぐ食事は取れますか?

エアフロー後、2~3時間は色の濃い飲食や刺激物を控えてください。
エアフロー後すぐは、歯のバリアであるペリクルが剥がれている状態なので、汚れが付きやすく、知覚過敏が出やすいので気を付けましょう。