2025.09.18
歯石ができやすい人の特徴は?原因やつきやすい場所についても
歯科医院で、歯石取りをしてもらった人は多いと思います。
歯石ができることは珍しいことではありませんが、こちらのような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歯石ってそもそも何?

歯石ってどうしてできるの?

歯石ができやすい人の特徴ってあるの?
この記事では、歯石ができやすい人の特徴をご紹介するとともに、原因やつきやすい場所について解説しています。
歯石が気になる人は、参考にしてくださいね。
目次
歯石とは
歯石とは歯の表面にできる、白っぽい又は黒色の見た目をした付着物のことです。
歯垢であるプラークが石灰化して硬くなったものが歯石で、歯磨きでは取ることができません。
歯石は表面は凸凹しているので歯垢がたまりやすく、歯周病の原因になります。
歯石は、歯垢(プラーク)と間違われやすいので、2つの違いを表にまとめました。
比べてみてください。
歯石 | 歯垢(プラーク) | |
---|---|---|
色 | 黄味がかった白色、黒色 | 白色 |
硬さ | 硬い | 柔らかい |
歯磨きで取れるか | 取れない | 取れる |
成分 | リン酸カルシウム、タンパク質、細菌の死骸など | 水分、細菌、細菌が産生したネバネバした多糖類など |
病原性 | 歯石自体には病原性は無い | 細菌の塊なので病原性がある |
形成時間 | 歯垢ができて2~3日 | 食後数時間 |
歯石ができやすい人の特徴
歯石ができやすい人には特徴があります。
体質にも関係しているので、歯磨きを丁寧にしているのに歯石が付いてしまう…という人も中にはいらっしゃいます。
こちらでは、歯石ができやすい人の特徴をご紹介するので参考にしてください。
- 磨き残しが多い人:歯垢が多いと、歯石もできやすいです。
- 唾液の性状がアルカリ性寄りの人:歯垢が再石灰化しやすいで、歯石になりやすいです。
- 唾液がさらさらしている人:歯垢を再石灰化する成分が、多く含まれている唾液です。
- 唾液の量が少なくドライマウスの人:唾液の汚れを洗い流す自浄作用がなくなるので、歯垢が、たまりやすくなります。
- 生活習慣による:喫煙、口呼吸、ストレスなどが影響します。
歯石ができる原因
こちらでは、歯石ができる原因を見ていきましょう。
原因①磨き残しがある

磨き残しがあると言うことは、歯垢であるプラークがたくさん口の中に残っている状態です。
歯石は歯垢が固まってできるので、歯垢が多くなると歯石もできやすくなってしまいます。
原因②唾液が少ない

唾液には汚れを洗い流す自浄作用があります。
唾液が少ないと、自浄作用が弱まるため、汚れが流れなくなり、歯垢がたまりやすくなります。
歯石は、歯垢が固まってできるので、歯垢が溜まりやすい環境では必然的に歯石も増えやすい、と言えるでしょう。
口呼吸やドライマウスの人は、お気を付けください。
原因③だらだら食べる

だらだら食べることで、口の中に常に、食べ物や食べカスがある状態を作っています。
糖分や炭水化物をエサに歯垢が作られるため、歯石が増える原因になります。
だらだら食べるのはやめましょう。
また、だらだら食べることが多い人は、歯石だけでなく虫歯の原因にもなるので、食習慣を見直すことをおすすめします。
歯石がつきやすい場所

口の中には、歯石がつきやすい場所があります。
こちらの箇所に、特に気を付けながら歯磨きをしましょう。
- 下顎の前歯の裏側
- 上顎の奥歯の表面
こちらの2箇所の近くには、唾液が出る唾液腺の出口があります。
唾液には、カルシウムなどの歯石になる成分が多く含まれているため、唾液がよくでる箇所は再石灰化しやすく、歯垢が歯石になりやすいです。
歯石になると、歯磨きでは取れないので、日頃の丁寧な歯磨きで歯垢を取り除くことが大事です。
リステリンで歯石は取れる?歯石の自宅での取り方
歯石が自宅で取れるかどうか、気になっている人も多いのではないでしょうか。
こちらでは、リステリンで歯石が取れるか、自宅で歯石が取れるかを詳しく解説します。
リステリンで歯石は取れる?

リステリンは市販の洗口液です。
リステリンには、殺菌作用があるため歯垢が付きにくくする作用があります。
しかし、一度できてしまった歯石を落とす効果は残念ながらありません。
歯垢・歯石予防に使うことをおすすめします。
歯石の自宅での取り方

歯石は硬いため、一度できると、歯磨きでは落とすことはできません。
歯石は、歯科医師や歯科衛生士が、スケーラーと呼ばれる器具で取り除きますが、自分で行うには危険が伴います。
スケーラーは刃物なので、慣れていないと、歯や歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。
歯石は歯科医院で、専門家に取り除いてもらいましょう。
歯石がつかないようにする方法
歯石がつかないようにする方法を、ご紹介します。
以下に簡単にできるケアを記載しておりますので、日常のケアに取り入れてみてください。
- 丁寧に歯磨きをする:食後には歯磨きをするようにしましょう。
- 歯ブラシと補助グッズも併用する:歯間ブラシやデンタルフロスを併用しましょう。
- ドライマウスにならないようにする:唾液量を増やすようにしましょう。
- 生活習慣に気を付ける:だらだら食べることをやめたり、ストレスを減らすように心がけましょう。
- 定期健診を受診する:歯科医院で歯をつるつるにしてもらい、歯垢が付きにくい歯にしましょう。
歯石ができやすいことに関するよくある質問
歯石ができやすいことに関する、よくある質問をまとめました。
歯石について気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Q1. 歯石がつきやすい食べ物はありますか?

歯石は歯垢からできます。
そして、歯垢は細菌が糖分をエサにして作られます。
糖分の多い食べ物は、歯垢が歯につきやすいので、歯石ができやすいと言えるでしょう。
また、柔らかい食べ物も歯垢がつきやすいので気をつけてください。
柔らかい食べ物は食べカスが残りやすく、歯垢になりやすいです。
だらだら食べることをやめたり、食後に歯磨きをする習慣を身につけましょう。
Q2. 歯石がつきやすいと虫歯になりにくいのですか?

歯石がつきやすいということは、唾液中に歯石の成分であるミネラルが多く、唾液がアルカリ性に片寄っている傾向があります。
唾液が酸性だと、歯が溶けやすく虫歯ができやすいので、唾液の性状がアルカリ性の場合は虫歯はできにくいでしょう。
しかし、「歯石がつきやすい=虫歯になりにくい」という訳ではありません。
歯垢がたまると、虫歯になるリスクも上がります。
また、歯石は歯周病の原因にもなるので、歯科医院で早めに取り除きましょう。
Q3. 毎日歯磨きしているのに歯石ができるのはなぜですか?

残念ながら、毎日歯磨きをしていても、歯石がつきやすい方もいらっしゃいます。
歯石のつきやすさには、唾液の性状も関係しているのです。
- 唾液がアルカリ性寄り
- 唾液がさらさらしている
- 唾液の量が少なくドライマウスになりやすい
上記に当てはまる人は、歯石ができやすい傾向にあります。
歯がつるつるだと歯石がつきにくくなるので、毎日の丁寧な歯磨きと、定期健診で歯のクリーニングをしてもらいましょう。