2025.05.18
歯周病は口臭の原因になる?治し方や歯周ポケットの臭い対策について紹介
口臭は人に不快な思いをさせるだけでなく、歯を失ってしまう可能性もあるため、口臭に気がついたら早めに対策をしましょう。

歯周病が原因で口臭がきつくなると聞いたことがある!

口臭の治し方ってあるのかな?

口臭の対策を詳しく知りたい!
この記事では、口臭の原因と口臭の治し方や対策について、詳しく解説しますので口臭が気になる方は、参考にしてみてくださいね。
歯周病は口臭の原因になる?
歯周病になると、歯周病菌が発生させるガスによって、口臭が強くなることがあります。
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯周ポケットの中に汚れが溜まり、歯周病菌が活性化しやすくなります。
いつもと違う臭いを感じる場合、その原因は歯周病かもしれません。
歯周病以外の口臭の原因
口臭の原因は、歯周病以外もいくつかあります。
ここでは、歯周病以外の口臭の原因について解説していきます。
生理的口臭
起床直後・空腹時・緊張状態にある時などに、唾液分泌が減少し細菌が増えやすくなり、発生する口臭です。
生理的口臭は健康な人でも発生する口臭で、歯磨きや食事などでリラックス状態になると、匂いが減少していきます。
飲食物・嗜好品による口臭
ニンニクやネギなど臭いのある食品や、タバコなどによる口臭です。
食品による口臭は、時間が経つにつれて弱まっていきます。
タバコを毎日吸う場合、慢性的に臭いを発している可能性があるので、注意しましょう。

病的口臭
糖尿病や肝臓病など全身的な病気が原因で、発生する全身由来の口臭があります。
糖尿病の方は、歯周病も悪化しやすいので注意しましょう。
ストレスによる口臭

ストレスにより唾液の量が減り口腔内の自浄作用が、弱まり口臭が発生します。
ストレスが原因で口臭を発している場合は、まずは食事をゆっくりよく噛んで食べることで、唾液が分泌しやすくなるので、意識してみましょう。
また、リラックスできる時間を見つけて、できるだけストレスを発散できる環境を作ってみてくださいね。
心理的口臭
口臭検査でも口臭が認められないもので、本人だけが口臭があると思い込む口臭のことです。
心理的口臭を改善するためには、歯科医などの専門家に口臭の有無を確認してもらい、自分の息は臭くないと認識することが重要です。
歯周病による口臭は自分で分かる?セルフチェックの方法を解説
口臭測定器での測定を行っている歯科医院へ行けば測定できますが、どこにでもあるわけでもありません。
まずは、自分で口臭があるかを簡単にチェックする方法もあります。
気になる方は、まずセルフチェックをしてみましょう。
容器に息を吹いてみる
容器に息を吹いて、その後臭いを嗅いでみてください。
起床直後は「生理的口臭」といって、寝ている間に唾液が少なくなり細菌が繁殖しやすく誰でも口臭があります。
日中の口臭を調べてみるとよいでしょう。
ティッシュや布などで唾液の匂いを確かめる
ティッシュや布などに唾液を付けてみて、唾液の臭いを嗅いでみてください。
唾液が臭いと、口臭の原因になるので注意が必要です。
口臭測定器やアプリを使う
歯科医院で使用するものと精度は違いますが、市販の口臭チェッカーがあります。
セルフチェックで不安な方は、試してみると良いでしょう。
歯周ポケットの臭いを消す方法を紹介
病的口臭の原因には、虫歯や歯周病または全身的な病気が関係しますが、ほとんどの口臭の原因は歯周病だともいわれています。
歯周病は進行すると、歯茎の腫れや出血に加えて、歯周病特有の刺激臭を発します。
この臭いを対策する方法を紹介するので、参考にしてみてくださいね。

歯周ポケットの臭いの原因
前述した通り、歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり汚れが溜まります。
歯周ポケットの中で活性化した歯周病菌がガスを作り出し、不快な臭いを発することが口臭の原因です。
歯周ポケットの臭いを消す方法
歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、歯ブラシも届きにくくなります。
歯周ポケットのケアをする事で、歯周病を予防でき口臭対策にもなるので、参考にしてみてくださいね。
自宅でできる方法
歯周病の原因となるプラーク(歯垢)は、生きた細菌の塊なので、このプラークをしっかり取り除くことが大切です。
プラークを綺麗に落とすためのセルフケア
・歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に、斜め45度に当てゆっくり歯ブラシを動かす
・歯間ブラシやフロスを使い細かいところの汚れを落とす
歯科医院でできる方法

歯科医院では、まず歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度を調べます。
その後、歯周ポケットに溜まった歯垢(プラーク)と歯石を除去するために、スケーリングやルートプレーニングといった歯周病治療を行います。
セルフケアでは、取り切れない汚れも機械などを使い落とすことができます。
定期的に受診すると歯周病や虫歯予防になるのでおすすめです。
歯周病と口臭に関するよくある質問
歯周病と口臭について、よくある質問をまとめましたので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
Q1. 歯周病による口臭はどんなにおいですか?
歯周病による口臭は、複数の臭いが混ざりあった特有の悪臭です。
以下のように例えられることがあります。
- 腐った玉ねぎのような臭い
- 卵が腐ったような臭い
- 生ごみのような臭い
Q2. 歯周病による口臭は治りますか?
歯周病による口臭の改善には、歯周ポケットの中を綺麗にし、口腔内のクリーニングを行い歯周病菌を減らす必要があります。
このためには歯科医院に定期的に通う必要があるでしょう。
また、毎日の歯磨きも大切なので、時間をかけて丁寧に行うことを心がけてください。
Q3. 歯周病による口臭にマウスウォッシュは逆効果ですか?
マウスウォッシュは単独で使うのではなく、歯磨き・フロス・歯間ブラシなどによりプラーク(歯垢)を落とした後に、使用することで口臭予防に役立ちます。
種類がたくさんあるので、歯科医院へ行った時に相談し、今の自分の口腔内に合ったものを選ぶとよいでしょう。