2025.05.04
虫歯で頭痛が出ると危険?こめかみの痛みの対処法を解説
虫歯になると歯の痛みだけではなく、頭痛を引き起こしてしまうこともあります。
虫歯ができている状態でも、頭痛を感じたら、虫歯だけではないトラブルが起きていることもあるので注意が必要です。

虫歯に気が付いた後、頭まで痛くなったことがある。

虫歯が原因で頭が痛くなった時の対処法ってある?

虫歯が原因で頭痛が起こるのはどうして?
この記事では、虫歯で頭痛が起こるメカニズムや対処法などについて解説します。
虫歯による頭痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
虫歯による頭痛のメカニズム
虫歯が進行すると、まず歯に痛みが出ることがほとんどです。
この状態を放っておくと細菌が歯の神経へ到達し、炎症を起こして強い痛みを感じることがあります。
さらに悪化すると、歯髄炎や歯性上顎洞炎、脳炎といった頭痛を伴う重度の病気を引き起こすので早めの受診が必要です。
また、虫歯によって歯が溶けて、噛み合わせが悪くなり頭痛に繋がることもあります。
虫歯が原因の頭痛は、かなり症状が進行している可能性が高いので早めに歯科医院を受診しましょう。

虫歯による頭痛でズキズキ痛む箇所
頭痛がする場合、痛む箇所によって疑われる原因が変わってきます。
以下で痛む箇所と原因を紹介するので、頭痛で悩んでる方は参考にしてみてください。
こめかみの痛み
こめかみが痛い場合、食いしばりや歯ぎしりが原因で、頭痛を伴っている可能性があります。
- 朝起きた時にこめかみが痛む
- 歯全体がジーンと痛く特定の歯が痛いわけではない
- 顎やこめかみ周辺を押すと痛む
ストレスが原因となっている可能性もあるため、できるだけリラックスできる時間を、取るとよいでしょう。
目の奥や目の上の痛み
虫歯を放置していて、目の奥や目の周りに痛みが出る場合、副鼻腔炎になっていることがあります。
副鼻腔炎は、虫歯菌が歯根から副鼻腔に入り込むことで発症するもので、頭痛や鼻の違和感などを引き起こします。
目の周りの圧迫感や痛みがある場合、放置すると危険なので、早めに歯科医院を受診しましょう。
虫歯から副鼻腔炎を発症すると、以下のような症状が出る場合があります。
- 鼻、口から嫌なにおいがする
- 濃く青みがかった鼻水が出る
- 喉の痛み
- 耳の痛み
奥歯から首にかけての痛み
虫歯の進行が進み、首まで痛みがある場合リンパが腫れている可能性があります。
その原因は歯根膜炎で、歯の周りの組織の歯根膜の炎症により痛みが出るのです。
症状が進むと、熱が出たり頭痛に繋がる可能性があるので、早めに歯科医院を受診しましょう。
虫歯による頭痛や発熱の対処法
虫歯は進行すると、頭痛や発熱を引き起こします。
これらの対処法を解説しますので参考にしてみてくださいね。
歯科医院で治療する
頭痛がある場合、虫歯が進行していることが多いです。
そのまま放置すると、頭痛以外の症状が出たり、歯を失ったりする可能性もあるので早めに歯科医院で治療しましょう。
解熱鎮痛剤を服用する

歯科医院へ行くまでに、症状が辛い場合は解熱鎮痛剤を服用すると症状が和らぐ場合があります。
しかし、根本的な治療方法ではないので、できるだけ早めに歯科医院を受診するようにしましょう。
痛む箇所を冷やす
すぐに、歯科医院へ受診できない場合は、患部を濡れたタオルや保冷剤などで冷やしましょう。
冷やすことで血流を抑えられ、痛みが和らぐ可能性があります。
歯科医院で嚙み合わせをチェックしてもらう
噛み合わせが悪いと、痛みが出る場合があります。
肩こりや頭痛などがある場合、虫歯の治療と一緒に、噛み合わせの調整を行うと痛みが軽減することがあるので、歯科医院で相談してみてください。
歯磨き方法を正しく改善する
歯磨きを正しく行い、汚れが落ちることで、歯茎の腫れなどが落ち着きます。
これにより、痛みが軽減されることがあります。
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の細かい汚れが落ちにくいので、デンタルフロスや歯間ブラシを使うと効果的です。
また、歯ブラシの硬さは歯ぐきが腫れている場合は、やわらかめが良いです。
しかし、そのような場合以外は、ふつうの硬さを選ぶと良いでしょう。
歯を磨くときは以下のことに気を付けてみてください。
- 歯ブラシの毛先を歯の面に当てる
- 歯ブラシを軽い力で動かす
- 小刻みに磨く

虫歯が悪化する前兆はある?ひどくなる前にできることを紹介
虫歯で口腔内の状態が悪いと、さまざまなトラブルを引き起こす原因になります。
虫歯が悪化する前兆やひどくなる前にできることを紹介しますので、参考にしてみてください。
虫歯が悪化する前兆
虫歯の症状が出ていても、さまざまな事情でなかなか歯科医院へ行けない方もいるでしょう。
症状が悪化する前には、以下のような症状が現れることがあります。
- 何もしなくてもズキズキ痛む
- 冷たいものだけでなく温かいものもしみるようになる
- 歯茎が腫れる
虫歯の初期症状は、冷たいものがしみる程度です。
虫歯が進行するとだんだん温かいものもしみるようになり、歯茎が腫れて膿が出てくることもあります。
このような症状がみられた場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
虫歯がひどくなる前にできること
虫歯がひどくなる前にできることは、以下のようなことがあります。
- 定期的に歯科医院へ行く
- 正しい歯磨きを行う
- 間食の回数や時間を決める
虫歯は、できるだけ早めに治療すると、治療も長引くことなく痛みも少ないです。
定期的に歯科医院へ行き予防していきましょう。
関連記事▶正しい歯磨きの時間や方法は?デンタルフロスとの順番についても解説!
虫歯による頭痛に関するよくある質問
虫歯から頭痛を引き起こしてしまうと辛いですよね。
虫歯による頭痛に関するよくある質問をまとめましたので、参考にしてみてください。
Q1. 虫歯による頭痛は鎮痛剤が効きますか?

虫歯による頭痛は、鎮痛剤が効きます。
虫歯が原因で頭痛までする場合は、歯科医院へ早めに行くのが望ましいですが、すぐには行けないこともありますよね。
そのような場合は、少しでも痛みを軽減するために市販の鎮痛剤を飲んでみましょう。
また、痛み止めで市販の薬を購入するときには、薬剤師や登録販売者に相談しましょう。
飲んでいる薬がある方も飲み合わせをチェックしてもらえます。
Q2. 虫歯菌が脳に影響してしまうことはありますか?
虫歯を放置しひどくなると、虫歯菌が脳に移行してしまう場合があります。
脳炎や脳梗塞などを引き起す可能性があるので、虫歯は早めに治療しましょう。
Q3. 虫歯による頭痛や発熱は抗生物質で治りますか?
虫歯は、歯の根っこの部分に膿がたまることで、痛みが出ることがあります。
このように、膿の原因が細菌感染であれば、抗生物質を飲むと炎症が収まり、頭痛も軽減される場合があります。
薬を飲んで痛みを抑えることは、一時的な対処法なので早めに歯科医院を受診しましょう。